Conduent、Oracle Database@Azureを活用し米国大手の通行料徴収機関を支援

OCIの分散クラウド・オプションを使用することにより、E-Z Pass決済プロバイダーは、さまざまな規制要件を満たしながら、グローバルに新たなビジネスを進めることができます。

共有する:

当社のクライアントは、ビジネス・プロセスやエンド・ユーザーとの顧客対応の効率化に対する当社の支援を信頼していただいており、中でもトランザクションのスピードは最優先事項です。Oracle Database@Azureを使用すれば、ITインフラストラクチャの管理を簡素化し、Azureサービスやアプリケーションに最も迅速にアクセスできます。これにより、当社はお客様のニーズに合わせたグローバルなソリューションを提供できます。

Mark ProutConduent、CTO兼CIO

ビジネス課題

Conduentは、毎日約1,300万件の道路通行料金徴収の取引を処理し、年間数十億件のカスタマーサービス対応を行っています。デジタル・ビジネス・ソリューションおよびサービスのグローバル・プロバイダーは、米国で10大有料道路システムのうち6か所をサポートしており、これにはカリフォルニア州、フロリダ州、ニュージャージー州、ニューヨーク州を含むシステムが含まれます。その顧客基盤には、600を超える政府機関と交通機関、Fortune 100の企業が含まれています。Conduentの顧客は多様な規制要件と製品要件の課題を抱えており、Conduentのパブリック・クラウドとオンプレミス・テクノロジーの組み合わせでは、これらの要件に対応できていませんでした。

Conduentでは、1社の大規模な米国の料金徴収顧客をサポートするため、通行料と支払い処理のトランザクション・パフォーマンスを高速化しようと考えていました。料金徴収オペレータは、Microsoftベースのフロントエンドアプリケーションとバックエンドのトランザクション処理を、オンプレミスのデータセンターに配置されたOracle Databaseで実行していました。Oracle Database@Azureを使用することにより、Conduentはクライアントの要望に応じてMicrosoftアプリケーションをAzureクラウド上で実行しながら、Azure内のOCI上でOracle Databaseを実行できるようになりました。この取り組みは、ConduentがOracle Cloud Infrastructureの分散クラウド製品の柔軟性を活用して、新たなビジネス・チャンスを追求する方法について示しています。

Conduentがオラクルを選んだ理由

Oracle Cloud Infrastructureの分散クラウド・オプション(Oracle Database@Azure、Exadata Cloud@Customer、およびOCIパブリック・クラウド・リージョンなど)を使用することにより、Conduentでは、データを一元管理する単一のコントロール・プレーンを通じ、グローバルに新規顧客をサポートしつつ、幅広い規制要件やクライアント要件を満たすことができます。このアーキテクチャにより、Conduentは、クラウド間または自社データセンターで、高いパフォーマンス、可用性、セキュリティを確保しながらコアExadataワークロードを実行し、顧客の多様なコンプライアンス要件に対応できます。

Conduentでは、この主要なカスタマー・ワークロードを一元化されたオンプレミス導入から、Oracle Database@Azureへ移行することを決定しました。このサービスでは同じAzureデータセンターにOCIサービスを配置するため、ConduentはExadataの重要な機能を活用でき、また、開発者は一貫したAzureエクスペリエンスを得ることができます。Conduentは、Microsoft Azure Consumption Commitments(MACC)を含むオラクルとMicrosoftの両方のライセンスと割引プログラムを使用します。また、Azureの一部のようにオラクルのサービスをネイティブに使用できます。さらに、同社では世界中の数多くの地域で利用可能なOracle Database@Azureの可用性を評価しており、これによりConduentの輸送ソリューションをグローバルに拡大する取り組みを支援します。

Conduentは、Oracle Database@Azureを使用してアプリケーション・パフォーマンスを倍増しました。

成果

Conduentは、グローバルな成長目標をサポートする、強固なテクノロジー基盤を確立しました。同社は、米国政府機関および交通機関において新たなビジネスを獲得し続けており、鉄道、バス、自動車の輸送システムに加え、非接触型決済ソリューションを使用して、欧州とオーストラリアでビジネスを拡大しています。

たとえば、最近の新しい契約では、ConduentはOracle Database@Azure上で料金徴収アプリケーションを実行することにより、料金徴収機関のクライアントが提供するドライバ向けに、高速で信頼性の高いエクスペリエンスを実現するリアルタイムのトランザクション処理を行うことができます。Conduentでは、Database@Azureによってオンプレミス導入と比較してアプリケーション・パフォーマンスが2倍に増加し、規制コンプライアンスに影響を与えずにシステムの耐障害性を向上させるのに役立ちました。「Oracle Database@Azure上で動作するExadata Database Serviceのパフォーマンスは驚くべきもので、予想を遥かに上回っています」と、Conduentのエンジニアリングおよびテクノロジー・オペレーション部門の責任者であるBrandon Smith氏は述べています。Oracle Databaseがバックエンドを強化する一方で、フロントエンドではドライバがMicrosoft Dynamics 365インターフェイスで料金徴収アカウントに補充できます。このインターフェイスは、Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)とも統合されており、財務取引の実行や記録を行うことができます。また、Microsoftテクノロジーを活用して、Webサイトをリニューアルし、モバイル・アプリケーションを更新することにより、カスタマー・エクスペリエンスが向上しています。

また、Conduentのクラウド・アーキテクチャは、将来的にAIと機械学習テクノロジーを活用し、イノベーションの促進と新たな収益源の創出を実現するための基盤を整備しています。Conduentでは、長年のビジネスを通じて、貴重なトラフィック・パターン・データを大量に保有しています。このデータをExadata Cloud@Customerやその他の分散OCI環境で使用可能することにより、データへのアクセスが容易になり、クライアントのAIや機械学習の活用の可能性があるシナリオにすぐに対応できるようになります。オラクルを活用することにより、Conduentは将来のプロジェクトに対して積極的に入札し、カスタマー・ニーズに最も適したアーキテクチャを提案できます。

公開日:2025年3月4日

お客様について

Conduentはニュージャージー州フロラムパークに拠点を置き、同社のソリューションとサービスは、カスタマー・エクスペリエンスの向上、効率の向上、コスト削減によって価値を生み出します。Conduentは、日々のビジネスにおいて、プロセス管理やエンド・ユーザーとの顧客対応を管理するパートナーとして信頼を得ています。